平成29年1月
12日 | 雑記 | 正しい嘘 |
18日 | スマホ | 中華なPower3 |
平成29年1月12日(木) | 正しい嘘 |
結婚した時、妹が出来た。 そして今日、いなくなった。 4年前。 何気ないきっかけが、大変な検査結果をもたらした。 何の前振りもなく、訊いてもいないのに、平気で「余命一年」と本人に宣告したキチガイ医師。こんな医師に任せておけない。すぐに転院をした。 治療開始。キツく苦しい薬。ただ、その時点ではその旧式の薬しか頼るものがなかった。根治はできない。押さえるだけ。 長い地獄。何クールだったか、強い薬を入れ続ける無間地獄。きしむ苦痛を、それでも妹は耐えた。 吐き気で、食べ物なんて取れない。それでも、私が病院に持って行った手料理を、わずかながら食べてくれた。「美味しい」。気遣いか、そう言って笑ってくれた。 少しだけ神がほほえんだ。 新薬が発表された。 苦痛の治療が終わり、ここしかないタイミングで認可された新薬。主治医はかなり努力してくれて、即座にその薬を使うことが出来た。 果たして、新薬は劇的な効果をもたらした。 「特効薬」と謳われただけの効果を、存分に発揮してくれた。遺伝子的にも効く体質だったのが何よりも救いだった。病変は、奇跡的にほとんど消えてしまった。 回復し、日常生活に支障なく、活発に動き回れるようになった。仕事にも復帰し、嫁家族とも出かけられるまでに。 安心した。一昔前では無理だった状況を、人類の英知が克服してくれた。よかった。 安心しきっていた。 体調の不安を訴え始めたのは去年の夏前。 検査の結果、再発。 薬は、効かなくなっていた。それが特性なのか、他に原因があったのかは分からない。 安心していたところに青天の霹靂。そしてこの病魔は、恐ろしい速度で進行していった。 食事が取れなくなった。 動けなくなった。 立つことすらままならなくなった。 通院で、悪くなる一方の症状を診察される日々。自宅では布団から出られない日が続いた。 それでも、新年は家族全員そろって迎えられた。 新年。それまでよりなおいっそう具合が悪いように感じた。あまりにも良くない状態に、入院を勧めた。しかしすでに私の車に乗れるような状態ですらなくなっていた。どうしようもなく、救急車を呼んだ。 すぐに入院となった。 痛みを抑える点滴。少し落ち着いたようだった。 取るもとらずの入院だったが、スマホだけ持っていたのは女性の性か。ただ、充電器がなかった。用意して、病床の横のテーブルにセットした。意識の薄い妹がうっすらと目を開け、絞り出すように言った「ありがとう、ごめんねお兄ちゃん…」 私が聞いた、最後の妹の声だった。 主治医はとても正直だった。それは「出来ることはすべてやる。ただ、この体調では出来ないことがある」という、至極まっとうな意見の裏返しだった。 その主治医が、「もう、できる治療はありません」そう言ってくれた。 そう言ってくれたから、家族の中で最も遠い私は、冷静に嘘をつくことが出来た。 「家族があきらめてどうする!」 「あの子は持ってる。だから大丈夫」 「一時的に強い薬を使ってるけど、今を楽にするため。体調が戻ったら軽い薬に切り替えるはず」 何の知識もない。根拠もない。素人が、とにかくそれっぽい嘘を並べた。並べることが出来たのは、現状を嘘偽りなく伝えてくれた主治医のおかげ。 看護婦さんも献身的に看護をしてくれた。深夜早朝つきっきりだった嫁こそ、それを大変にありがたく思った。 そんな時間を過ごしたからこそ。考える時間を与えてくれたからこそ。 本日早朝、電話が鳴った。嫁だった。 間に合うか…車を飛ばして嫁実家へ。着るものもそのままに、義父と義母を車に詰め込んできびすを返した。 途中、嫁から連絡があった。 とても、落ち着いた声で、「臨終」、その一言を伝えられた。 間に合わなかった。でも姉がそばにいたから、安心はできただろうと思う。嫁も静かに受け入れることができたからこその、あの落ち着いた一言だったのだろう。 人は必ず死にます。 100年かからず私もそちらに行くでしょう。ちょっと待たせるけど、手料理持って行くんでカンベンしてくださいな。 では、また。合掌。 |
平成29年1月18日(水) | 中華なPower3 |
中華スマホ買いました。 「ウィルスがプリインストールされてる」という、技術屋からすりゃ何言ってンだコイツ?状態に直面し、やむを得ずroot化という裏手法で回避いたしました。これで名実ともに自己責任です。まぁ中華スマホ使ってる時点で(略) その後、root化の恩恵を 必要です。 だって… システムアップデートごとにウィルス落ちてきますから。 相変わらずシステム属性で落ちてくるので、そのままではいくら信頼と実績のセキュリティソフト「ESETスマートセキュリティ」でも削除できません。root化しなきゃ発売元からの脅威にさらされ続けるとか、何の冗談だコレ? 皆様におかれましては“中華自己責任”を念頭に置いていただきたく。ご注意ください。合掌。 |