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今週のお題目 |
#051 パチスロメーカー自主規制決定(7/8)
過激になりすぎたパチスロが穏やかに生まれ変わる。
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万枚越えはもう夢となるのか!?
パチスロメーカーの組合である日電協は、7/2(火)、組合員会議を開き、 "現行規則で定められた基準を遵守し、 射幸心を煽るような過激な回胴式遊技機を製造しないことを全会一致で確認"と発表した。 要するに、先日の「灼熱牙王2」(ロデオ)の販売自粛などを受け、組合全体で自主規制を行なう、ということだ。
1.型式試験の試射試験について最大出玉率停止順序の採択 「当該遊技機を遊技場で一般の遊技者が遊戯する打ち順と、型式試験において試射試験時の打ち順が同じ停止順序となるように設計する。」
現在、型式試験での試射試験の方法は、製造業者が申請する最大出玉率停止順序による機械打ちとされており、以下の前提条件があります。 ・停止順序は、全部で6通りある。 ・停止順序は、遊技状態によって変更せず、1種類で固定されている。 →これまでの型式試験における押し順は、常に一定で、ATなどによるナビがあった場合も、 変更せずに検査していた。
しかし、今後は一般ユーザーがプレイするときと同じ環境で試験を行なう。
2.最大差枚数を考慮した出玉率設計の採択 「遊技場での1営業日当たりの最大差枚数が、10,000枚を越える頻度がほぼないように出玉性能を設計する。」 →これまでは、上記の通り、一般ユーザーとは異なる打ち方で試験を行なっていたため、 ATなどによる出玉は試験で反映されていなかった。 今後は、打ち方を変えた試験で一日の差枚数が10,000枚を越える機械は認可されにくくなる。
この自主規制が実施されるのは以下のようなスケジュールになっている。 【自主規制仕様の実施事項】 1.自主規制仕様による遊技機の保通協への型式試験申請は、平成14年8月1日持ち込み予約分からとする。
2.平成14年8月1日以前に保通協へ型式試験を申請した遊技機であって、組合員の判断基準により、適度の射幸性を超えるおそれがあると認められる遊技機については、平成14年12月31日まで営業所に納入・設置できるものとする。ただし、組合員の判断基準により、著しく射幸性が高いと認められる遊技機については、平成14年7月12日以降納入・設置を中止するものとする。
→ここでいう営業所とはパチンコホールのこと。
3.平成14年8月1日以前に保通協へ型式試験を申請した遊技機であって、組合員の判断基準により、今回の自主規制と同等の仕様と認められる遊技機については、特別な規制を設けないものとする。 →すでに保通協へ持ち込みしている機種でも、自主規制項目に触れないものは、そのまま設置して良い。
4.上記2項「ただし書き」に該当し、かつ、現に営業所に設置されている遊技機で、平成14年7月12日以降納品・設置を中止したものと同等の遊技機は、自主規制が速やかに適用できるよう、各組合員にあっては、市場からの回収を図るなど最大限の努力をするものとする。
問題となるのは、4の項目。 現時点で設置されている機械でも過激すぎる台は、速やかに撤去しましょう、ということだ。
実際にSammyは平成14年9月30日まで「ハイパーリミックス3」「ハクション大魔王S」 「ゴールドハクション大魔王S」「ゴーストショック2」を販売する際に、 「アラジンA」を20万円という破格の値段で下取りする、としている。
この措置が、本当に今回の件と関係があるかどうかはわからないが、 現在トップランクの人気を誇る「アラジンA」が、早めに市場から消えていくのも時間の問題かもしれない。
あまりに過激な方向に進みすぎてしまったパチスロ業界。 今回の処置もしかたがない、と受け取る関係者が多い。
また、このようにSammyを始め、ほとんどのパチスロメーカーが自主規制の方向に行くのに対し、 日電協非加盟であるアルゼがどう動くのか、注目が集まる。
とんかつ | |